前回までのあらすじ
takumi、遂に念願の東京マラソンを憧れのターサーで走る。
めでたしめでたし。
でもtakumiの挑戦はまだまだこれからだ!
〜Fin
いやこれ、連載打ち切りパターンかよ。
さて、終わらないで今回の話。
前回はasicsのターサーに触れましたが、2015年当時はまだまだレーシングシューズと言えば薄底軽量タイプでした。
東京マラソン2015の日本人トップだった今井正人選手も、アディダスのミムラボカスタムですね。
この年の箱根駅伝は、青学が優勝。
その多くがアディダスのシューズを履いており、旋風を巻き起こしておりました。
しかしながら、主流はやはりasicsやMIZUNOです。
そこでちょっとご紹介してみるのが
『ソーティマジック』
1981年に初代がリリースされ今なお続くシリーズ。
現在はRP、LT、ジャパンセーハが出ていますね。
個人的にはオールフラットソールのソーティジャパンが1番好きです…復刻求む😭(オーダーでは作れたはず)
そして写真はVRというモデルです。
今現在、20代中盤以上の長距離経験者ならご存知かもしれません。
ロードは厚底がスタンダードになりつつありますが、トラックはソールの厚さが記載されたこともあって活躍の場が有るのではと思っています。
ソーティもいくつか種類がありますが、今回はこのVRに焦点を当ててみます。
と言っても超がつくほどシンプルな靴で、特徴としてはアッパーの抜群のホールド感。
プレートも何も無いけど、柔らかさがあって反発も抜群のミッドソール。
ウレタンやラバーなどで施された軽量でグリップに優れたデュオソール。
無駄な物を一切削ぎ落とし、速く走る為だけに特化したシューズです。
『スパイクに次いでスピードを出せるシューズ』という声も聞いたことがあります。
そして、走る為には何の役にも立たない名前の由来についての小ネタ。
asics公式では、ソーティ=集団から抜け出す という意味合いがあるそうです。
そして、マジックとは?
靴裏に開いた通気孔のマジックベンチレーションの事です。
このマジックベンチレーションは1960年、当時はマラソンで足にマメが出来るのは当然という概念を覆す為に作られた
『マジックランナー』
というシューズに搭載されたのが最初です。
マジックランナーは68年の国際大会で君原健二選手が履いていたという事で知られています。
現在はこのVRというモデルは既に廃盤で、近いモデルとしては『ソーティジャパンセーハ2』というモデルが出ています。
このVRとは何ぞや?という事にお答えすると
Victory Road(ヴィクトリーロード)
です。
そしてこのシューズを履いて走った選手として私がパッと浮かぶのは
藤原正和選手(現在は中大監督)
藤田敦史選手(現在は駒大コーチ)
でしょうか。
(どちらもネットからの画像で失礼します)
今現在このソーティのシリーズを履いている選手では、
サブ2時間20分を100回達成した川内優輝選手
青梅で女子30kmの日本記録を持つ前田穂南選手
などが有名ですかね。
まあ、私ごときでは使いこなせてないんですけどね!!
…頑張って練習しよう。